「へえ、どんな将棋だったの?」
「いや、自分の対局に集中していたもんであんまり覚えていないんだけどね。はっきりしているのは、たった15手で後手が詰まされたってことさ」
「それだけじゃ、どんな将棋だったのか分からないな。他に覚えていることはないのかい?」
「そうだな。先手の最後の手は、持駒を打つ手だったよ。小駒を使った渋い手だったなあ」
「後は?」
「思い出した!後で対局者から聞いたんだけど、その将棋は王手が8回もかかったんだって。よっぽど激しい戦いだったんだろうね」
さて、どんな対局だったのだろうか?
Ma vie quotidienne: 会話型将棋プルーフゲーム募集の出題形式で作ってみました。
その後の記事によると、この出題形式は完全作が難しいそうです。この問題にも余詰があるのでしょうか?完全作であって欲しいと思う反面、思いもよらない余詰を指摘して欲しい気もします。
解けましたら、ぜひコメントをお願いします。
ところで、最後の手は持駒を打つ、との条件ですが、ということは、持駒を打たない詰め上がりもあるということですよね。実はそれがまだ見つかりません。というわけで、もう少し楽しめそうです。
長手数(笑)なのは残念なんですが、王手を過半数にするのはこれが最短のようです。
それから、高坂さんから指摘を頂いたのですが、実は持駒を打つ方にも余詰がありました。
「そうだな。先手の最後の手は、持駒を打つ手だったよ。ものすごい勢いで駒を叩きつけていたから、覚えているんだ」
を
「そうだな。先手の最後の手は、持駒を打つ手だったよ。小駒を使った渋い手だったなあ」
に変更しました。
王手の回数を多くして限定に近づける方法は、はてるまさんの問題を参考にしました。
この方法を使うと、ばか詰の力が必要になりますね。
これからも新作を楽しみにしております。
さて、8手王手の15手詰めですが、2枚生角は10分程度で出来たのに、駒打ちの方が全然出来ません。得手不得手があるんですかね。 最初にまさに第一感で見つけた(駒打ちでない方の)ベタ追い手順を記しておきます。
▲76歩△64歩▲33角成+△62玉▲51馬+△63玉▲62馬+△74玉▲63馬+△65玉▲74馬+△76玉▲78飛+△77角成+▲同飛+まで
確かに将棋のPGは、序盤の手が限定されますね。
会話形式だと色々条件を指定できるので、それなりに工夫できます。
それにしても、この手順はすごいですね。
自陣の飛車を使って王手ができるとは、全く考えていませんでした。